カラコンを長時間装着したままにしていると、涙の成分バランスが変化してきます。
これって、目に危険な状態なので、注意が必要なんですよ!
カラコンの長時間装着が涙の成分に影響を与えるのは、カラコンがソフトレンズであることも大きく関係しています。
ハードレンズには起きにくいトラブルが、ソフトレンズの場合には容易に起こってしまうことがあるんですね。
これはレンズの特性によるものなので、よく理解して、正しい使い方をすることで防止に努めていただきたいなと思います。
カラコンの長時間装着によって涙の成分が変化するわけ
ハードレンズの場合、レンズが角膜より小さく、まばたきの際にレンズがよく動くので、涙の交換がスムーズに行えます。
ところが、カラコンはソフトレンズなので、レンズが角膜全体を覆ってしまいます。
レンズの動きもハードレンズに比べると小さく、涙がスムーズに交換されません。
そのため、カラコンを装着していると、涙に含まれるタンパク質や脂質、粘液質などの成分が、レンズの下に溜まっていきやすいんですね。
その状態で長時間装着していると、水分はレンズを通して蒸発していき、そのほかの成分が溜まったままになってしまいます。
このようにして、カラコンのレンズ下では、どんどん涙の成分が濃くなっていくのです。
涙の成分が濃縮されるとどうなるか?
カラコンを装着時間を超えても付けっぱなしにしていたり、付けたまま眠ってしまったりすると…
濃縮された涙の成分がカラコンに付着したり、レンズ内部の水分に溶け込んでしまったりします。
汚れの付着したカラコンを装着していると、それが原因で角膜に傷が付いてしまう恐れもありますよ!
また、汚れが付着したカラコンは細菌感染の原因にもなります。
傷ついた角膜は、非常に感染しやすい状態にあると言えますから、とても危険ですよね。
放置すれば、様々な眼障害を引き起こすことにもなりかねません。
ソフトレンズであるカラコンは、角膜をしっかりと覆ってしまうため、涙のスムーズな交換を妨げてしまいます。
ですから、長時間装着したままにすると、涙の成分が濃縮されて、レンズに汚れが付いたり、角膜に傷が付いてしまう恐れがあります。
これは、眼障害を引き起こしかねない、とても危険な状態なのです。
大切な瞳を守るために、カラコンは装着時間を超えて長時間装着することのないよう、気をつけましょう。
涙の成分バランスを崩さずに、快適な状態でカラコンを使用するようにしてくださいね。